Miro Advent Calendar 2022の2日目!
今回はCloudNative Days Tokyo 2022(CNDT2022)でMiroを使ったオンラインホワイトボードをやってみた話。
オフラインイベントとホワイトボード
CNDTは2018年から続いているクラウドネイティブ技術のオンラインカンファレンス。2020以降はコロナ禍もありオンライン開催のみとなっていたけれど、徐々に対面のイベントも再開の兆しを見せており、CNDTもオンライン&オフラインのハイブリッドイベントで開催することに。
そこで個人的に力をいれて企画したのが、ホワイトボード企画。 参加者に自由に描いて貰えるホワイトボードを用意し、技術的なテーマでディスカッションしたり、フリーテーマで書き込んだり、求人情報を書き込んだりできるスペースを作りたいなと。
以前 @Ladicle や @superbrothers と一緒にやっていたCloudNative Deep Diveという企画がベースとなっており、さらに書き込めるテーマを広げた形だ。
このホワイトボードを置く企画は見た目以上に効果があり
- カンファレンスがもたらすコミュニケーションの要素をさらに強化する
- 同期的なコミュニケーションだけでなく、過去の書き込み対してリプライするという非同期のコミュニケーションを実現する
といったメリットがあり、オフラインイベントを復活させる際には是が非でもやりたいと思っていた。
CNDT2022でも実施した結果、想定していたとおりかそれ以上にに盛り上がり、大変満足な結果となった。
物理ホワイトボードとオンラインの同時並行はハイブリットならではですね。
— mochizuki875 (@mochizuki875) November 21, 2022
あとは対面コミュニケーション!これがしたかった!!!#CNDT2022_PHOTOCON pic.twitter.com/5HJTRG2yUr
オンライン側はどうするか? ⇒ Miroを使おう
オフライン企画についてはホワイトボードとマーカーを置くことで実施できるが、じゃあオンライン側はどうするのか?というのが課題として残る。CNDT2022はオフライン(+α オンライン) という形態ではなく、オフラインにもオンライン同等に力を入れる、むしろ参加人数的にはオンラインのほうが数倍多いというイベント設計にしていたため、オンライン側でも同様に実現したかった。
じゃあどうするか?と考えた結果投入したのがMiroだった。
Discussion Board
技術的なトピックについてディスカッションするスペース。
Job Board
Free space
いずれも思った以上にちゃんと付箋紙貼って参加してくれる人が多くてとてもポジティブだった。
工夫したポイント
使い方の説明をあらかじめ書いておく
現地ホワイトボードの写真を定期的に貼り付けることでオフラインとオンラインの橋渡し
あとはベースとなるデザインのほうには必ずロックをかけておくことが重要。そうしないと参加者が意図せず触って移動させてしまったり消してしまったりする。
次への課題
結果としてMiroのおかげでオフライン側でもイメージしたとおりのホワイトボード企画を実施できた。 なので目標は達成できたのだが、自分たちが理想とする世界を実現出来たかというとまだその域には達していない。
CloudNative Daysは、OMO (Online Merges with Offline) とも言われるオフラインとオンラインが融合したカンファレンスを目指している。
▲ 記者発表会で説明したスライド
今回実現出来たのはオフライン、オンラインそれぞれで同様の仕組みを用意するというものであり、依然としてオフラインとオンラインの間に隔たりが存在した。今後はこのあたりをどうやって上手く融合させていくかを考えたい。
今回もアイディアとしては
- MiroのiFrame Embed機能をつかって現地のライブストリーミングをMiro上に表示する
- Miroの様子を現地のディスプレイやプロジェクターに投影する
- ARを活用してスマホをのぞき込むと巨大なMiroが表示されている
といったものがあったが、それぞれユーザー体験の面でまだ難があったり、そもそも実行委員会側にそこまで作り込む余裕がなかったりとで踏み込むことができなかった。
言い方を考えると今後もいろいろと工夫出来る余地があるということで、Miroコミュニティとも相談しながらハイブリッド時代に向けたMiroの活用方法を見いだしていきたいなと思う